21世紀版ソロモン諸島研究計画

これまで6年間のタシンボコ研究でガダルカナル州における紛争の健康影響と紛争終結後の急速な変化の過程をとらえることができ,首都ホニアラと比較することによって,その特徴を明らかにした。

しかし,同じ健康政策の傘の下にありながら,多様なライフヒストリーをもつ他州の集団について,グローバリゼーションや近代化に伴う変化をみることができる信頼できるデータは存在しないし,住民の視点での評価も系統的にはなされていない。

本研究は,ソロモン諸島各地で主として人文・社会科学的なフィールドワークをしてきた研究者と医学・保健学領域で研究を進めてきたタシンボコ研究チームの有機的なコラボレーションによって,分野横断的かつ複数の州にわたる広域「ソロモン諸島研究」を実施することを可能にし,この欠落を埋めることを目的としたプロジェクトである。

連絡先:中澤 港(minato-nakazawa[atmark]umin.net)
※[atmark]は半角の@